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毒闇悪魔と支援BIS⑤

赤石小説 毒闇悪魔と支援BIS
最初から読みたい人は こちらの①
ひとつ前の話は こちらの④


毒闇悪魔と支援BIS⑤

恐怖に見開かれた悪魔さんの目を見て胸のすく思いだった。
闇の力を操る悪魔は思ったとおり、光の属性に弱いらしく、彼女が逃げ腰になっているのが分かる。
それがいい気味で光のオーラを見せ付けた。
抵抗をしようとする彼女を翼で囲い込もうとするたび、お互いの距離は縮まり、ほどなくゼロになった。
密着する体。
背けようとする彼女の顔の顎に手をかけ、くいと持ち上げ、その怯えるさまを観察して優越感にひたった。

血の気が失せていたため、白い肌がいっそう際立つ。
静脈の浮いた青までうっすらと透けている。
私の優勢は、ほんのつかの間だった。
淡く輝く真珠のように美しい肌だと感じた時にはもう遅かった。

あまりにからかい方がひどいと思い、脅かしてやろうとしてこういう行動になったのだが、凄まじい墓穴を掘っている。
胸板にぎゅうと押しあてれた彼女の胸。丸い盛り上がりになって目の前に迫ってきそうだ。
悪魔さんの太ももはちょうど私の股間にぴったりとくっつき、生肌から暖かな体温が伝わってくる。
彼女がもがく度に、それらは私の体に擦れる。

何も本気で無理やり手ごめにしようなどと思ってなどいない。
ちょっとこらしめてやろう、と思っただけだ。
私がそんな乱暴な輩なら、鎧が壊れて気を失った彼女にいたずらするとか、助けた見返りにうんぬんとか、いくらでもできる場面はあった。
まだまだ聖職者として未熟ではあるが、神に誓って私は紳士なのだ。
そう。
ビショップの使命として彼女を見過ごせなかったのだ。
それだけなのだ。
断じて、下心があったわけではない。
あったわけ、ではない、の、だが。

このバクバクと暴れる心の鼓動。
整えようとしてもしきれぬ荒い息。
こめかみからもドクドクと血流の音が聞こえてきそうだ。
必死で抑えよう、こらえようとすると思わず手に力が入り、彼女の手首を握り締めた。
悪魔さんはすっと顔を上げた。
「もう、ゆるし・・・て・・・。」
眉尻を下げ、潤んだ瞳で懇願する彼女に激しく興奮し、理性のタガがはずれた。
「キャっ!」
両腕で力いっぱい彼女を抱きすくめる。
欲望のままに私の手が、唇が、彼女を貪ろうとした時、彼女の手に握られたバルログの指の焔が、揺らめくのが見えた。

「ダメージを受ければ受けるほど」
腕の中から低い声が聞こえた。
「手負いになればなるほど」
気配が転じた?
「我が鞭は悪魔の魂に力を注ぐ」
彼女の瞳が赤く光った。
バシュ!!
音とともに、強い緑の蛍光色を放つ毒霧があたりを覆った。
「うわっ!」
反射的に目を覆って、BISの姿に変身した。
BISのスキルを使えば毒など恐れはしないが、直視すると目に痛みを覚え、一時視界を奪われる。
薄目を開けてみた。
不気味に笑う髑髏の残像を浮かべた霧。消え行くのを確認した。
顔を覆っていた腕を下げた瞬間
「ぶほぉぉっっっ」
悪魔さんの右ストレートが顔面を捉えたのだった。
メキリと前歯のどれかが折れた音が骨を伝わり、私は3メートル後ろに吹っ飛んだ。


「ぐぐぐぐぐ ぐーで殴ったな!!!!」
「え?あれ?」
握りこぶしと私を交互に見やる彼女。
「ごめんなさい><」
「もういい!」
駆け寄って助け起こそうと伸ばした彼女の手をパシリと振り払った。
「血が!」
「当たり前だ!」
あんなに体重の乗ったパンチを顔で受け止めたら口の中など簡単に切れる。
手の甲で唇から垂れそうになる血をぬぐう。
口じゅうに、鉄くさい味がする。
「本当に、ごめんなさい、条件反射で反撃を・・・。」
なにやら彼女は弁明をしているが、もう耳に入れる気はなかった。
背中を向けると私は納骨堂の奥へと歩き出した。


こんなに自己嫌悪に陥ったのはいつぶりだろうか。
自分の心の弱さに打ちのめされた気分だった。
心が荒み、ずたずたになって、鬱憤の矛先を探した。
今日だけ。今日だけ。
狩場に行ってmobに八つ当たりする気だったのだ。
そうしてもこのもやもやが晴れるとは到底思えなかったが、じっとしてもいられなかった。

「待って!」
追ってこようとする彼女を一瞥すると、私は天使になり、プチヘイをまとった。
石壁にさえぎられた道を何度も曲がり、必死に走った。
後ろを見やると彼女の姿はもう見えなかった。
振り切ったのかと安堵したが、頭では彼女とのやりとりや、自分を正当化する言葉ばかりがぐるぐると回っていた。

(なんて性格の悪い女だ)
(あんなことをすれば男は誘われていると思うに決まっている)
(耐えられなかった私だけが悪いわけではない)

そんなことが頭の中を支配し、きょろきょろと移動ポータルを探しながら走っていたため、周囲への用心など全く失念していた。
そばに沸いたデスピエントが間合いを詰めてきたことに気づくのが遅れた。
がん! 
頭に強烈な一撃を喰らった。
(あっ!ブレエビ)
殴られた後に自分への支援すら忘れたいたことに気づいた。
デスピエントがゆらりと腕を振り上げ2撃、3撃と振り下ろす。
BISになってフルヒをうたねば!と変身して愕然とした。
先ほど盾を装備からはずしたままだった。
ブロックが全くできずに、私はまたダメージを受け続ける。
(なんとぶざまな)
支援をかける腕を振り上げる気力も失せていた。
(八つ当たりすら叶わぬか)
もうどうにでもなればいいと思った。
そのままトドメをさされて、死んで、町に戻ればいいと。

「危ない!」
ヒュッと頬に風を感じた。
私の傍らを高速の鞭がかすめてデスピエントを絡め取った。
追いついた悪魔が後方からドローを放ったのだ。
瞬時に彼女はそばに引き寄せると、わざと殴られながら、ワームを発動させた。
閉じ込めたデスピエントを何度もドローし、障害物の向こうに引きずっていった。



悪魔さんははぁはぁと息を切らせて駆け戻ってきた。
まだ呼吸の整わない様子で途切れ途切れに言った。
「大丈夫・・・でしたか。」
しばらく何も言わず、彼女を見つめた。
彼女も黙ってゆっくりと息を吸おうとしていた。
戦う姿を見て、また美しいと思ってしまった。
正直な気持ちだった。
きゅっと唇を噤んだあと、彼女は頭を下げた。
「気分悪い思いをさせて、本当にごめんなさい。」
「あなたは強い。」
私の心は悲しみでいっぱいだった。

私が支援などしなくても、回復などしなくても、生き抜いていける。
「もうあんなことはしません。許してください。」
また深々と頭を下げられた。
「許すも許さないも、偶然の通りすがりです。あなたとは友でもなければギルメンでもない。もう金輪際会うことは無いでしょう。」
だから気分悪いままでもいいじゃないか。
出会いはいいモノばかりじゃないというのは、もう何度も味わって知っている。
口を開きかけては、また下を向く彼女。
こんなに心をかき乱される人と、もう関わらないほうがいいと思った。
「さようなら。」
私は言い捨てた。
「あ・・・」
まだ何か言いたそうにしていた彼女を無視して奥へと進んだ。
彼女はもう追ってはこない。
スタスタと歩いて、離れていった。


地下へ降りるポータルに乗った時、悪魔さんが叫んだ。
「独りだったから!!」
フィールド移動をしようと踏み出した足が止まった。
「狩りPTにも入れてもらえない。ペットもすぐに死んでしまう。ずっと独りだった。」
もう彼女の声を聞いてはいけないという自分の心と、先に進めない体。
「一緒に話してくれるのはギルマスだけだった、ずっと。」
振り返って彼女を見る勇気がなかった。
「あんなふうに助けてもらうなんて本当に・・・」
涙声だと分かった瞬間。
「初めてだったの。だから・・・だから。」
私の心はまた激しく乱れた。
「・・・嬉し・・・かった・・・。」
語尾が後方に消えて延びていく。
「からかったわけじゃないの。信じてもらえないだろうけど。ごめんなさい。」
声の反響で彼女も背を向けて遠ざかっていったのが分かった。


⑥へ つづく

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攻城で紋章を守るため誕生したみなぎりの妹分、闘士の満凪(みなぎ) 乳レンジャイの一員。

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