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毒闇悪魔と支援BIS⑥

赤石小説 毒闇悪魔と支援BIS
最初から読みたい人は こちらの①
ひとつ前の話は こちらの⑤


毒闇悪魔と支援BIS⑥(完)

私はぐずぐずと移動せずにいた。
自分で言った言葉、「金輪際会わない」と。
本当にそれでいいのかと後ろ髪引かれる思いだった。
思い返してみた。
私は悪くないだろう。
では彼女が一方的に悪いのだろうか。
普通の男なら、抱きつかれたら、さぞ喜んだんじゃないか。
私だって、そう・・・。
嫌で不快なことをされたわけではない。
素直に喜ぶ余裕が無いだけだったのでは?

そうだ。物資。
差し出されたものをかたくなに断ったのは私だ。
彼女は一生懸命お礼をしようとしたじゃないか。
私が素直に受け取っていれば。
それをすごく喜んで受け取っていれば。
満足してもらったと思って、悪魔さんもそれ以上何もしなかったかも知れない。

彼女にどう見られているかを気にして必要以上に格好をつけていた。
ムキになって。
それは・・・それは。
ただ私が、一目で彼女に心を奪われていたから。
それを自分で認めたくなかった。


鞄にまだ花びらがくっついていた。
もらった花束。
さっき床に叩き付けてこぼれ落ちた。
私も彼女の厚意をこんなにぞんざいに扱ったのだ。
どうして彼女だけを責めることができよう。


冷静になった私はふと異変に気づいた。
まだ同じMAPにいたため、上下しているのが分かる彼女のHP。
それが減る一方になってきた。
私は大きく息を吸った。
天使になり、渾身の力を込めてコルをする。
あちこち深い傷を負って、今にも倒れそうな彼女が現れた。
「何やってんだ。」
「帰還無いから死に戻ろうと・・・。」
思ったとおり、涙を流していた。今度は本物の涙だった。
彼女は両手で顔を覆った。
戦う気分にはもうなれなかったのだろう。
一言私に送ってくれと言えば済んだものを。意地を張って。
傷を回復させる。
彼女の泣き顔をまともに見るだけで心に鋭い痛みが走った。
が、私は意識してまっすぐ彼女の目を見て言った。
「私もひどいことをして、申し訳なかった。」
彼女はふるふると頭を振った。
「いいえ私が・・・ごめんなさい。」
「もうあなたは謝らなくていい。ここで待ってて。」
「・・・どこにいくの。」
「さっき落とした花束、拾ってくる。」
「いいよそんなの。また買えば。」
「貰ったものをあんなことしてゴメン。」
「いいから。落ち着くまで傍にいて。」
少し甘えた口調で言って、私の隣に座りなおした。
恐る恐るという感じで、彼女はゆっくりと私に頭をもたれかけた。
先ほどの聞いた言葉が蘇った。
ずっと独りだったと。
こんなふうに寄りかかる人がいなかったんだね。
変なことを吹き込むギルマス以外。
強そうにみえるソロ職の人にも、寂しいときや甘えたい時もあるだろう。
独りで長く狩りをしたことの無い私には知る由もなかった。
mobを独りで狩るといえばポタ出しくらい。


「あ。そういえばポタ出し。」
「すっかり忘れてた!」
悪魔さんはすっくと立ち上がり、ひとつ壁の角を曲がるとスナッチャーを釣りながら戻ってきた。
「モータルクラウド!」
毒霧を撒き散らし、切られながらブラッディークロスが飛び散ると、あっさりと殲滅した。

〔カダーム・キガスの寺院 通行用ポータルクリスタル〕
放置時間が長かったせいか一発で出たポタ。
私の鞄に転がり込んだ。
「ああっしまった!リダ私のままか!」
「あらら」
もう今日はドジばかりだ。恥ずかしい。
「すみません・・・。」

これ、魔力が強くて、取引とか譲渡ができないんだよなぁ。
キラキラと光るポタを手にとってため息をついた。
と、彼女の両手が私の手ごとポタを包み込んだ。
ドキっとする。
「謝らないで。」
「悪魔さんにはまた時間と手間をかけさせて。」
「それは全然かまいませんから。」
彼女は首を左右にふってにっこりと笑う。まぶしい笑顔にまた息がつまりそうだった。
「今度一緒に行きませんか?」
あ!そうか。
「その手がありましたね。」
そうだ、そうすればいいんだ。
そうすれば・・・
また悪魔さんに会える。
率直に、嬉しかった。
お互いに目が合って、照れて笑った。
ドキドキする。
こんなに次の秘密PTに行くのを楽しみにしたのはいつぶりだろう。

「もう夜も遅いのでポタ出しは明日にします。」
「ああ、すみません。」
「いえいえ、いざとなったらポタ持ちさんを募集すればいいじゃないですか。BISさんがいてくれさえすればすぐに集まりますよ。私低下ですし。」
「低下やるんですね。」
「ええ、PTで働こうと思ったらやっぱり必要で取得しました。」
「いやぁ助かります。低下がいるといないじゃ安定性とか安全感が全然違う。支援陣からするととてもありがたいんです。」
「いえいえ、低下は必須じゃありませんから。BISさんやWIZさんのお力には足元も及びません。」
「そんなことないですよ。」
「私本職悪魔なんで、低下はまだちゃんと使いこなせてないんです。それでもよければ。」
「是非一緒に行ってください。いや、本当に助かる。」
「あ。」
「?」
「ギルドの倉庫に獲得した物資を謙譲しにいく時間です。」
いやに規律の厳しいギルドなんだな、と思った。
「では街まで送りますよ。」

古都へと飛んでホールテレポーター前でコルをした。
「ありがとうございます。」
「では、また今度。」
名残惜しいが、私は手をあげた。
「待って。秘密ダンジョンに行くご都合のいい時間など教えてください。」
「えーっと、そうですね。」
「よければギルドホールでお茶でも飲みながら予定たてませんか?」
「え、いいんですか。」
「もちろん!ギルドホールランク2なので、BISさんも入れますよ。」
まだ一緒に彼女と時間が過ごせると思うと、うきうきした。
「それに、先ほどギルドチャットで今日のことをご報告すると、ギルマスもBISさんに会ってみたいとのことでした。」
「え?」
「お礼を言いたいそうです。」
変態ギルマスに。少々好奇心が沸いた。
「ギルドの名前は ”LA ROUE DE LA FORTUNE” といいます。」
どういう意味、と聞こうとしたら、彼女はホールへと消えていった。
私はホールテレポーターからギルド名を探し、指名して入っていった。
他人のギルドホールへ足を踏み入れるのは初めてで楽しみだった。

「ようこそ我がギルドホールへ。」
悪魔さんが待ってて出迎えてくれた。
「どうぞこちらへ。」
奥へと誘導される。
倉庫の管理人やギルド事務官が廊下に並んでいる。
ふむふむ。
どこのギルドにもいるんだな。
赤い毛足の長い絨毯を心地よく思いながら悪魔さんの後を付いていった。
ずっと先の正面にギルドの石造が見えてきた。
全部の石造がきらびやかに輝いている。
すごい。全種類、全パーツ完成しているのか。
とてもメンバーが多いか、あるいは古くからある歴史の長いギルドであることを感じた。
二人のリトルウィッチが同時に声をかけてきた。
「毒闇ちゃんおかえり。」
「毒闇ちゃんおかえり。」
「ただいま、リリ、ルル。」
双子のように同じ衣装を着ていて、声も同じで見分けも付かない。
悪魔さんはここでは毒闇ちゃんと呼ばれているようだ。
すれ違いざまそう挨拶すると、二人は連れ立って別室の扉を開けて消えていった。
廊下は静かで他には誰もいる気配が無い。
所属人数は少ないかも知れない。

ナルの神像の翼の下に人影が見えた。
最初ひとりだけが立っていると思ったが、違った。
ふたりだった。
すらりと髪の長いウィザードの背中があり、その後ろにもう一人隠れて見えなかったのだ。

ウィザードの背中には黒革の手袋をした華奢な女性の両腕が絡まっていた。
抱きしめあって、いるように見えた。


悪魔さんは彼らの前にで立ち止まり、ひざまずいた。
「ただいま戻りました。」
「おかえりなさい。」
ウィザードが振り返りにっこりと微笑んだ。
濃紺のピタリとした鎖帷子に、深緑の足元まである魔力の宿った長い羽織を着ている。
両肩に光のペットがそれぞれ輝いている。
明らかに高レベルで有能な魔道師と見てとれた。
「ごくろうさま、毒闇ちゃん。」
彼の長身に隠れていた女性のゆったりとした声が聞こえた。
WIZが身を引くと、姿が見えた。
その人もまた、悪魔だった。
そのままWIZは私に会釈をし、すばやくテレポを繰り返し、どこかの部屋へと下がっていった。
「はじめまして。」
もう一人の悪魔がまた、ゆったりと微笑む。
何かとてつもなく威圧される妖しいオーラを感じた。
彼女もたぶん相当な高レベルだろう。
「は、はじめまして。」
「今日は私のかわいいシスターを助けてくださったそうで、お礼申し上げます。”LA ROUE DE LA FORTUNE”のギルマスです。」
え?この人が?ってか女?
さっきのWIZがギルマスじゃないのか。
「毒闇ちゃん、ただいまの挨拶を。」
「はい。」
立ち上がった悪魔さんはギルマスに歩みより、両手でギルマスの頬に触れた。
顔を近づけた彼女達は、ためらい無く接吻をした。
(ええええ!!@@)

「ふむ・・・毒闇ちゃん、今日はいろいろあって疲れているわね。」
「申し訳ございません。」
「大丈夫、ちゃんとあとで癒してあげるわ。」

唖然とした。
(い、一体・・・・なんだここは?!)

「ギルマス、私今度BISさんと一緒に秘密ダンジョンに行くんです。」
「まぁよかったわね。」
「低下ネクロの立ち回り教えていただけないでしょうか。」
「あら、もうスキル持ってるでしょう。」
「どれを優先すればいいか不安で。」
「見せてご覧。」
悪魔さんが両腕を上げて背伸びをし、ふっと消えた?と思ったら、分厚い水色の衣装をまとったネクロになった。
身長が半分くらいになったので、消えたと見えた。
くるりときびすを返して私に向き直る。
「このエロBIS!」
えっ
「悪魔さん?」
「この早漏!!!」
「何言ってんだよ!!!」
私の全身に突然倦怠感が広がり、重くなったような感じがした。
「うーん確かにひねりが無いわね。」
ギルマスがのんびりと言う。
「この短小!!」
「見たんか?!」
ケラケラとギルマスが笑う。
「まぁちゃんとコツを教えてあげるわ。BISさんごめんなさいね。悪気は無いのよ。嫌味とか悪態とか、大切なネクロマンサーのスキルなの。」
何?!
「まさか秘密PT中にこんなことを」
ギルマスは視線をあげ、喰ってかかろうとする私をチラリと見た。
その切れ長の目から身のすくむような色香が漂った。
蛇に睨まれた蛙になったような気分だ。身動きできない。
「いい人を魅了してきたわね。」
彼女が片手を唇にあて、私のほうに向けて投げキッスをした。
たくさんのハートが飛び散ったのが見えたと同時に”悪魔の誘惑”の物理ダメを喰らって私は気絶し、意識を失った。  
 
- 完 -

 



序章(完)という感じです。
たかだか納骨秘密のポタ出しにどんだけ痴話げんかしてんねん!って話です。要は。
一応この先のストーリーも骨組みありますが、めっさめさに長いので、書くか書かないかは誰にも分からない。
長々と読んでいただいた方、お付き合いいただいてありがとうございました。

Comment

スカたん♪(◇Dry?◇) [#-] No Title

面白かったよ~w
続き期待して待ってま~す^^ノ

2010 03/13 (Sat) 10:06

みなぎり [#-] No Title

★スカたんさん
読んでくださってありがとうございました^^
続き、書きます!
これからもよろしくお願いします^^

2010 03/21 (Sun) 12:01

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